鹿児島大学教育学部「歴史学演習Ⅰ」で古文書整理を行いました。

8月6,7,8日、鹿児島大学教育学部「歴史学演習Ⅰ」(選択必修科目)で受講生6名(うち公開授業受講生2名)とともに「信濃国布施柳澤新田村文書」の整理を行いました。
担当教員による「地域歴史史料に関する基礎知識」の講義のあと、実際にダンボール詰めされた古文書を一点ずつ取り出し、中性紙封筒に入れ、番号を振り、目録を作成する作業を行いました。
日本史演習Ⅰ」(選択必修科目)でくずし字を読む力を身につけた受講生が、新出の史料群をいちから整理する実践編となりました。
最初はなかなか文字になれず、悪戦苦闘しましたが、2日目、3日目にはスピードも上がり、史料にどのようなことが書かれているのか、内容をつかみながらの作業となりました。
今回の史料群は総数301点。
後期の「歴史学演習Ⅱ」(集中講義)で、目録の作成、デジタルカメラによる撮影などを行います。

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古文書翻刻プロジェクト(第2期)参加者募集のご案内

 このたび鹿児島歴史資料防災ネットワークでは、くずし字翻刻ボランティアを募集します。

 古文書翻刻プロジェクトは、Web会議システム(Zoom)およびオンラインストレージ(Googleドライブ)を活用し、くずし字の解読・解釈から、その内容の発表(表現)までを1ターム(4か月)として行うものです。

 史料は「佐土原藩能勢直陳家文書」(能勢直陳 江戸後期-明治時代の儒者。文政4年(1821)10月生まれ。能勢明陳の子。日向佐土原藩士。江戸で山口菅山に学ぶ。帰藩後、藩校学習館の学頭から教主にすすみ、藩政改革にも加わる。薩英戦争では、宗藩の薩摩鹿児島藩を助け、その戦後処理にあたった。明治27年(1894)8月12日死去。74歳。通称は二郎左衛門。号は卓軒。『日本人名大辞典』講談社)です。
 この史料のうち、「初級」「中級」「上級」から各自で選んで進めていただきます。

 くずし字の解読・解釈し、それを発表(表現)することに興味がある方、挑戦してみたい方はふるってご参加ください。

●翻刻ボランティア
・ボランティア内容
 歴史資料の翻刻・解釈・発表 (表現)

・ボランティア期間
 2023年5月1日〜2023年8月31日
 9月に発表会を開催

・参加資格
 鹿児島県・宮崎県在住の方
 くずし字を解読・解釈し、それを発表 (表現)することに興味があり、挑戦してみたい方
 Web会議システム(Zoom)およびオンラインストレージ(Googleドライブ)を活用できる方
 ※本プロジェクトは、古文書の解読方法を手ほどきする講座ではありません。
  あらかじめご了承ください。

・募集期間
 2023年3月20日〜4月20日

・申込み方法
 こちらのフォームよりお申し込みください。

・問合せ先
 佐藤宏之 kagoshima.shiryounet@gmail.com
       (@を小文字にしてください)
 
※4月下旬に説明会(Zoom)を開催します。
 5月より週1回(毎週水曜日)、気軽に質問や相談、参加者による情報共有ができる場(Zoom)を設けます。

※本プロジェクトは、日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)「能動的市民性の形成を目指す歴史資料保全研究の新展開(22H00689)」(研究代表者 丹羽謙治)によるものです。

「地域防災学実践」でオンラインワークショップを行いました。

 12月19日(土)、鹿児島大学共通教育「地域防災学実践」(岩船昌起先生)で「災害と史料の保存1・2」(2コマ)を担当しました。
 本講義は、Zoomによるリアルタイム配信と、Miro(マインドマップツール)を活用し、鹿児島市内における豪雨災害を想定して、

①地域の特徴をつかむ(広場・公園・オープンスペース、水路・河川、浸水時に駆け込みできる建物、公的避難所・避難場所、防災資源など)
②風水害による災害時に危険となるところとその理由を考える
③この地域の風水害に対する弱い点と強い点を考える
④指定文化財の分布を確認する
⑤文化財(指定・未指定)消滅のリスクに対する対処方法をまとめる

という作業を行いました。
 特に⑤では、「リスク対処法チャート」を用いて、
縦軸を「被害は出さない———被害は出る(ことを覚悟する)」、
横軸を「被害そのものに立ち向かう———被害そのものには立ち向かわない」と設定し、

軽減対策:リスクの発生確率や影響度そのものを減ずる
受容対策:リスクがいつか顕在化することを想定事象として受け入れ、それに備える
回避対策:リスクにさらされる要因そのものを取り除く
転嫁対策:いざとなったときのリスクの責任を第三者と共有/移譲する

を考えました。

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 このような機会を与えてくださったうえに、当日、さまざまなサポートをしてくださった岩船先生に、心より感謝申し上げます。

 本授業の様子をまとめました。
「大規模自然災害を想定した文化財保全オンラインシミュレーションの方法論的探究」
(『九州保健福祉大学博物館学年報』10,2021年)